2019年7月13日(土)、流通経済大学新松戸キャンパスにて、日本ダイレクトマーケティング学会主催による第18回全国研究発表大会が開催されました。 約100名の方にご参加いただき、盛会のうちに終えることができました。
午前の部は、三会場に分かれての研究発表を行いました。
第一会場では、(株)サプライチェーン経営研究所 市川 隆一氏による「機能革新『フルフィルメント2.0』―マーケティング中核基盤機能としてのフルフィルメント―」、続いて(株)ADKマーケティング・ソリューションズ 岩永 洋平氏による「顧客との絆をつくるリテンションサイクル―再購買誘導とコミットメントの形成―」、その後に福岡大学 太宰 潮氏による「SNS利用ユーザーのネットとリアルにおける行動範囲の関係性」についての発表がありました。
第二会場では、京都精華大学 和田 康彦氏による「通販会社のアマゾン的再生アプローチ―S社の事例研究―」、続いて国際ファッション専門職大学 大島 一豊氏による「未来を切り開くダイレクトマーケティング×デザイン経営のあり方」、その後に国際ファッション専門職大学 菅原 正博氏による「未来を切り開くダイレクトマーケティングの展望:Social Media ×AIの可能性」についての発表がありました。
第三会場では、(株)DNPコミュニケーションデザイン 木佐貫 裕子氏による「非計画購買が生起するメカニズムの解明―ネットスーパーを対象として―」、続いて(一財)流通システム開発センター 市原 栄樹氏による「通信販売の商品マスターの現状と国際化に向けた課題―商品マスターの現状調査と国際化問題―」についての発表がありました。
午後の講演第1部では、「ロジスティクス産業の今後の展開〜デジタル&ロジスティクス〜」をテーマとして、ソフトバンクロボティクス(株) 顧問 兼 ロジスティクス事業本部長 松浦 学氏をお迎えしました。マーケットを読み取り、どこに拠点を置くかなど未来を見据えた成長戦略に基づいて、各社に最適な物流形態を決定することの重要性についてお話しいただきました。
続いての講演第2部では、「受注〜物流〜決済、アウトソージング成功事例―人的リソースをコア業務に集中!成功EC事例を公開!―」をテーマに、(株)スクロール360 常務取締役 ECフルサポート推進室長 高山 隆司氏による講演がありました。自社でフルフィルメントをまかなうのではなく、アウトソーシングを活用することで、未来の売り上げを創り出す部門に注力し、成功したEC企業を紹介されました。
また、パネルディスカッションでは、「ダイレクトマーケティングにおける受注、物流、決済の進化と課題」をテーマとして、講演第1部、2部にご登壇いただいた松浦氏、高山氏のほかに、オルビス(株) CRM・顧客満足推進部 部長 橋本 祥永氏、(株)QVCジャパン カスタマーエクスペリエンス マネージャー 増川 俊哉氏、(株)イー・ロジット 代表取締役 角井 亮一氏を迎え意見交換を行った。近年の物流動向を踏まえながら、顧客対応の視点からも意見をいただき、それぞれの立場からの課題、また解決に向けた取り組みなどをお話しいただきました。
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