2010年7月3日(土)、早稲田大学 早稲田キャンパスにおいて、日本ダイレクトマーケティング学会主催による第9回全国研究発表大会が開催されました。 約150名の方にご参加いただき、盛会のうちに終えることができました。
午前の部は、三会場に分かれての研究発表から始まりました。
第一会場では、早稲田大学大学院 五十嵐 正毅氏による「ダイレクトマーケティングにおけるランキング情報の影響―化粧品ネット通販を想定した実験的調査より―」、続いて慶應義塾大学大学院 堤 浩記氏による「GISを用いた商圏分析―百貨店のPOSデータの解析」、最後に東京工業大学大学院 文 健哲氏が「国内書籍販売の先行指標としてのBlog情報の活用」について発表しました。
第二会場では、損保ジャパンひまわり生命保険(株) 諸吉 純一氏による「購買段階におけるオンラインチャネル選択の要因―民間医療保険のインターネット通販の考察を中心にして―」、続いて(株)オプト 長谷川 琢氏による「ユーザ行動分析を基にしたダイレクトアプローチ―画期的な分析手法とターゲティング―」、最後に(株)日本ロジスティクス研究所 市川 隆一氏が「次世代型フルフィルメント機能への変革の重要性に関する一考察」について発表しました。
第三会場では、
慶應義塾大学大学院 岩田 卓也氏による「テレビドラマコンテンツにおける視聴者の行動推移分析」、続いてオリンパスイメージング
(株) 小松 聰子氏による「オンライン通販に於ける購買行動研究の変遷―海外研究レビュー―」、最後に大阪市立大学大学院 方 慧美氏が「インターネットを活用した小売業態―『クリック&モルタル』に至る経緯とその後の展開」について発表しました。
午後は、亀井会長の挨拶の後、基調講演がありました。基調講演は、神戸大学名誉教授の 田村 正紀氏に、「ネット通販のインパクト:その将来展望」についてご講演いただきました。田村氏は、ネット通販急成長の実態についてや、このままネット通販が急成長を続けると、百貨店、GMS、専門店などはどうなるのか、また、既存の産業・業界を根本からひっくり返してしまう破壊的技術であるネット通販に対して、既存の業態はどう向き合うのか、などについて語りました。
続いての特別講演では、ソフトバンクモバイル(株) プロダクト・マーケティング本部 副本部長 蓮実 一隆氏に、「いまケータイに、何が起きているのか?―情報とコミュニケーションの核となるケータイ、その変化とは―」と題して、通信と放送の話、ケータイが今置かれている状況、インターネットの今後、などについてお話いただきました。
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