2007年6月23日(土)、日本ダイレクトマーケティング学会と筑波大学大学院社会システム情報工学研究科の共催による第6回全国研究発表大会が開催されました。 遠方にも関わらず、約140名の方にご参加いただき、盛会のうちに終えることができました。
※大会の様子はこちらからご覧いただけます
午前の部は、二会場に分かれての研究発表から始まりました。
第一会場では、筑波大学大学院 鈴木秀男氏による「プロ野球チームのマーケティング調査」、続いて韓国釜山大学 金春愛氏が「広告表現の比較研究:日、米、韓のテレビショッピング表現戦略の差」について発表しました。
第二会場では、筑波大学大学院 申忠建氏による「モバイルダイレクトマーケティング―美容室に対する顧客来店確率に関する研究―」、続いて(株)エンターテキスト 塚原 光芳氏による「文章の質分析の一方法と応用及び分析事例―日本文章から見た顧客の心理―」について発表がありました。
午後は、田中会長の挨拶の後、基調講演がありました。基調講演は、(株)ファミマ・ドット・コム 代表取締役社長 高田 基生氏に、「ファミマ・ドット・コムの成長戦略〜次世代 EC とコミュニケーション展開〜」についてご講演いただきました。高田氏は、「ファミリーマートの基本的なインフラは店舗になるが、小売の状況が変わっていく中、地域の店を利用しているお客様個々とのコミュニケーションを図ることを目的として、ファミマ・ドット・コムは誕生した。ファミマカード会員(約 160 万人)とファミマ・クラブ会員( EC 会員・約 160 万人)を基盤にして、 CRM (認知、リコメンド、機会・接点の増強)を行っている。今秋には、 カルチュア・コンビニエンス・クラブ グループと提携し、 T (ツタヤ)ポイント会員 2,000 万人を取り込み、より会員基盤が大きくなる予定」などと、ファミマ・ドット・コムの事業概要を中心にご講演いただきました。
続いての特別講演は、「市場のロングテール化とマーケティングの未来」をテーマとして、筑波大学大学院 講師 水野 誠氏にご講演いただきました。一般的に、ロングテールは80:20の法則を否定するものとして理解されていますが、本当にそうなのか、独自の視点からご解説いただきました。
その後、第一会場と第二会場でそれぞれ研究発表がありました。第一会場は、宝塚造形芸術大学専門職大学院 菅原 正博氏による「時期戦対応のMDビジネスモデル―Web通販のMDシステムの体系化:ファッション商品を中心にして―」、第二会場は、日本ユニシス(株) 海老原 純二氏による「在宅率予測と架電スケジューリング」について発表しました。
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