2018年6月30日(土)、慶應義塾大学矢上キャンパスにて、日本ダイレクトマーケティング学会主催による第17回全国研究発表大会が開催されました。 約120名の方にご参加いただき、盛会のうちに終えることができました。
午前の部は、三会場に分かれての研究発表を行いました。
第一会場では、(株)アサツー ディ・ケイ 岩永 洋平氏による「ダイレクトマーケティングによる地方からの市場導入と地域産業基盤への貢献」、続いて横浜国立大学大学院 君島 美葵子氏による「ダイレクト・マーケティングに対するマネジメント・コントロールの役割」についての発表がありました。
第二会場では、東京理科大学 大驛 潤氏による「マーケティング・システムの理論的枠組みの変容:マーケティング史からの接近」、続いて北海商科大学 橋元 理恵氏、生活協同組合コープさっぽろ ウ・ヤチュン氏による「中国人観光客の旅行購入分析―札幌での質問票調査の結果―」についての発表がありました。
第三会場では、(株)エフシージー総合研究所 矢野 誠二氏による「通販媒体の記載事項に関して通信販売業者に求められる確認措置とは?―研究プロジェクト報告―」、続いてHAZS(株) 東 弘樹氏による「通信販売業の後払い決済における代金回収管理評価方法に関する研究」についての発表がありました。
午後の記念講演では、「世界経済を見る視点」をテーマとして、元国際通貨基金(IMF) 副専務理事 篠原 尚之氏をお迎えし、米国等での保護主義や覇権主義の動きの背景や、日本経済の抱える課題についてご講演いただきました。
続いての基調講演では、「経済学からデータサイエンス、そしてその先へ」をテーマに、横浜市立大学 データサイエンス学部 学部長 岩崎 学氏による講演がありました。マーケティング分野におけるテクノロジーの変化とその中でも変わらぬプリンシプルについて考察したほか、2018年4月から開設した同大のデータサイエンス学部の取り組みを紹介されました。
また、特別講演では、「本当に価値を生み出すためのデータとDMの関係」をテーマとして、(株)データビークル 取締役CPO 西内 啓氏による講演がありました。不適切なデータの使い方により、かえって非効率なマーケティングとなっている例もしばしば見受けられる中、本当にデータを活用するためにはどうすればよいのかをお話しいただきました。
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