現在スマートフォンの普及により、SNS等新たなコミュニケーションツールが頻繁に利用されるようになっている。特に利用されているのがTwitter, Facebook, Instagramといったツールであり、「インスタ映え」目的など、その利用は消費行動にも影響を与えている。しかし、各SNSを利用する消費者の行動特性のうち、行動範囲という視点で行われた研究は非常に少ない。本研究の目的は、首都圏におけるシングルソースデータを用いて、各SNSのヘビーユーザーの特徴として、現実世界での行動範囲(電車の利用路線や利用駅・利用チャネル)と、WEB上での行動範囲(WEBの閲覧数やアクセスサイト数)を明らかにすることである。具体的にはTwitterのヘビーユーザーはWEBにおける行動範囲が広く、且つ現実世界の行動範囲が狭いこと、FacebookやInstagramのヘビーユーザーは現実世界の行動範囲が広いことなどを実証し、各SNS利用が行動範囲と相関する様子を明らかにした。 |